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【6/19開催】「座学と演習(模擬体験)で学ぶカイゼン活動セミナー」レポート

座学と演習(模擬体験)で学ぶカイゼン活動セミナーを開催しました


2019年6月19日(水)「座学と演習(模擬体験)で学ぶカイゼン活動セミナー」を開催しました。昨年度からはじまった「IoT・スマートものづくりスクール」の2019度第3回の企画となります。

この講習は昨年も開催しましたが、受講者の評価が良かったため、2年連続での開催となりました。テーマは「現場のカイゼン」。カイゼン活動の基本となるIE(インダストリアルエンジニアリング)の基本原則と改善の着眼点を学ぶことを目的に、会場の神戸市産業振興センターには、ものづくり企業の方を中心に26名の参加者が集まりました。


昨年に引き続き、講師はIEの専門家、大阪工業大学の皆川教授にお願いしました。まず、座学ではムダの概念や、カイゼンの原則や着眼点について解説をしていただきました。


この講習の「目玉」は、「模擬生産実習」です。Legoブロックのパーツから、下図のような完成車を「生産」します。5つの班に分かれて、一人の作業で30秒以内に組み立てることを目標に、作業方法を検討します。ストップウォッチで工程毎の作業時間を計りながら、アイディアを出し合います。

 


各班の組立前のパーツの配置です。班ごとの検討の結果として、様々な配置が・・

 

  


各班が作業方法を検討したところで、受講者全員の前で組み立てのデモンストレーションを行います。
他の班の作業方法には興味津々です。

すべての班が組み立てのデモンストレーションを行った所で、作業の様子を記録したビデオを見ながら各班の作業方法の良い点、改善すべき点を皆川先生から説明いただき、作業を効率的に進めるための原則的な考え方を紹介いただきました。


 

次のテーマはライン生産。ライン生産のポイント、ラインバランスの重要性の説明を受けた後、今度は3つのグループに分かれて、模擬ラインを作り流れ作業で複数の「完成車」を生産します。1分間に8台を組み立てることが目標です。

 

  

途中で各班の工程毎のサイクルタイムなどを報告し、ラインバランスを計算して効率的な作業分担を検討します。
最初は4名で1ラインを構成していましたが、研修が進むにつれ、3名で同じ生産量を実現できるなど、カイゼンの効果を実感できます。こんな感じで自社のカイゼンに取組めれば、必ず成果につながるものと思います。

結びに皆川先生から、改善活動は現実とあるべき姿との間のギャップを埋めるための「目的志向」での取り組みが重要との解説をいただき、今回の講習は終了となりました。

受講者の方のアンケートでは、「会社に戻ったら早速実践したい」「同僚にもセミナーを受けてもらいたい」などのお声を多くいただき、皆様講習に満足されていました。

なお、2019年度はこの講習の続編となる「座学と演習(模擬体験)で学ぶカイゼン活動セミナー アドバンス編」を7月17日(水)に開催しました。アドバンス編では大阪工業大学に会場を移し、実際の工業製品の組立をセル生産で行う、より実践的な研修をしました。開催レポートは近日中にアップの予定です。

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