Loading...

【4/25開催】「IoT活用工場見学会(株式会社パトライト 三田工場)」

「IoT活用工場見学会(株式会社パトライト 三田工場)」を開催しました

2019年4月25日「IoT活用工場見学会((株)パトライト 三田工場)」を開催しました。今回は36名の方々にご参加いただきました。

神戸市とNIROでは、2018年度より「IoT・スマートものづくりスクール」と題して、ものづくりの高度化を目的に、毎回テーマを絞った講習・セミナーをシリーズで開催していますが、今回は2019年度の第1回にあたるイベントです。

(株)パトライトはよくご存じの回転灯や、製造現場で機械の稼働・異常・停止などを示すシグナルタワー(積層表示灯)で世界トップシェアの企業です。IoTツールとしては、シグナルタワーの点灯状態を無線でデータ収集するシステム「AirGRID® WD」(以下AirGRID)を開発、販売されておられます。製造現場の機器の稼働の見える化を容易に実現できる装置として、導入企業が増えています。

また、「AirGRID」の活用・展開事例を三田工場(兵庫県三田市)で法人向けに見学公開されておられる事から、今回は、IoT活用の実践例をつぶさに拝見することができる「IoT活用見学会」として開催させていただく事ができました。工場見学会として多くの人数を受け入れていただきましたが、大変人気が高く、早期に募集を締め切らざるを得ませんでした。

1.パトライトからのプレゼンテーション
まず、(株)パトライトの会社概要とIoT製品AirGRIDのご紹介、続いて、三田工場でのAirGRIDを含むIoTの活用による生産ラインの改善の取り組みについてご説明いただきました。
IoTの導入を生産性向上につなげるに当たっての「苦労した点」「失敗した点」「そして成功にたどり着くまでの道のり」について、貴重な事例をご紹介頂きました。

 

 AirGRIDを手にプレゼン中            セミナー会場 プレゼンテーション

プレゼンテーションの骨子です。(パトライト様のカタログより転載)

2.工場見学
プレゼンテーションに引き続き、実際の生産ラインでIoTデータ収集が行われている様子を約1時間にわたり2班に分かれて見学しました。見学会の内容は、以下の通りです。

  • シングルセル生産
  • ラインセル生産
  • 部品補充システム
  • 温度異常検知システム
  • 扉開閉時見える化
  • 以下の写真は見学会のひとコマです。シングルセル生産でのデータ収集と、見える化ソフトで生産状況のリアルタイム表示についてご説明していただいています。このシステムは三田工場だけでなく海外にある工場の生産状況も把握できます。

    シグナルタワーは、機械設備に取り付け設備稼働状態を表示するのが一般的な使い方ですが、ここでは組立作業の見える化に活用されています。作業者が作業エリアから離れている時間をロス(不稼働)時間と捉え、作業員の不在を近接センサーを使って検出し、AirGRIDでデータを収集・蓄積する仕組みを構築しています。作業の状態を「見える化」するとともに、作業員が作業エリアを離れる要因を記録動画から特定することで、作業効率を高め、成果をあげておられます。

    (パトライト様のカタログより転載)

    参加していただいたの皆様の声
    アンケートでは、「非常に良かった」、「参考になった」、「自社の製造ラインのカイゼンに考え方を活用できる」などの回答を多くいただきました。また、「自社環境とは異なるが、IoTのイメージを持てた」などの意見もありました。全体としては、前向きな回答を多くいただき、今後のIoT活用によるカイゼン活動のきっかけとして期待できる結果となりました。

    ページトップへ