【開催レポート】座学と演習で学ぶカイゼン活動セミナー アドバンス編を開催しました(2023.7.23開催)
2024年7月23日に神戸市内・兵庫県内のものづくり企業から21名の方に参加いただき、現場カイゼン活動の実践力の獲得を目的に「座学と演習で学ぶカイゼン活動セミナー アドバンス編」を開催しました。実践力とは以下の項目です。
① 実際の現場におけるムダを見つける
② ECRSの原則や動作経済の原則に基づいた改善案の提案
③ チームでの改善活動の進め方
本セミナーは、「模擬生産ライン」がある大阪工業大学大宮キャンパス(大阪市)で開催しました。講師は大阪工業大学の皆川教授です。
まず、座学でカイゼンに関する原則(ムダの概念、ECRSの原則、動作経済の原則、作業におけるベストポジション、3Sの徹底)の説明を受けました。
座学の様子 作業におけるベストポジション
座学の後、セル生産の模擬ラインを使い実際の工業製品(掃除機の吸取りヘッド部)を「生産」(9種13点のパーツを組立て)します。目標は5分間で5個の製品を完成させ不具合ゼロです。
参加者は4工場に分かれ、工場長や作業者、分析者等役割を分担し生産を行いました。1回目の生産では、全工場で目標時間を超過し、少なからず不良が発生しました。また、「工場」としての収支も検討したところ、全工場で赤字になりました。生産終了後、各工場の生産作業の記録動画を見て作業内容を振り返り、皆川先生の助言をいただき、改善の方向性を確認しました。
模擬ラインを使った演習
作業の様子を動画で振り返り
午後からは、各工場で種々カイゼンに取組みました。最初はおとなしい感じの参加者でしたが、だんだんとコミュニケーションが活発になって、チームワーク良く、アイディアを出し合いながら改善活動を進めました。セミナー終盤では数多くの工夫が織り込まれて、サイクルタイムが大幅に短縮され、目標達成目前の状態にまで改善が進み成果を実感できました。
そして何より「カイゼンは楽しい」と言うことを体感いただきました。
参加者・講師の皆川先生と記念写真