【開催レポート】令和元年度 医療・介護機器分野参入促進事業 第2回研究会「医療分野における3Dプリンターの現状と展望」(2019.11.29開催)
2019年11月29日、ひょうご次世代産業高度化プロジェクトで実施している「医療・介護機器分野参入促進事業」の一環として、第2回研究会「医療分野における3Dプリンターの現状と展望」を開催いたしました。
(午前 見学会)
エア・ウォーター株式会社「国際くらしの医療館・神戸」
1階 医療器材滅菌センターなど医療関連サービス設備
3階 多目的ホール 製品展示(写真)
4階 歯髄再生治療に関する研究・開発の紹介展示
口腔ケア・介護関連製品の展示
5階 最先端の手術室・ICU・NICU(新生児集中治療室)
8K手術用ビデオ顕微鏡等の展示
(午後 講演会・名刺交換会)
エア・ウォーター株式会社「国際くらしの医療館・神戸」
5階 セミナーホール(写真)
午前は、2019年5月にオープンしたばかりの「国際くらしの医療館・神戸」の見学会を開催し、約20名の方が最新鋭設備等の見学をされました。午後は、「国際くらしの医療館・神戸」のセミナーホールをお借りして講演会を開催し、約35名の方にご参加いただきました。講師として、当分野において日本を代表する研究者、実用化で先端を走る企業経験者、さらには30年以上にわたって3Dプリンターを世に送り出しその活用を提案している企業の方々をお招きし、医療分野における3Dプリンターの活用状況についてご講演をいただきました。
※次回、第3回の研究会は2020年2月を予定しています。是非、ご参加ください。
◆お問合せ:(公財)新産業創造研究機構(NIRO) 健康・医療部 西野(にしの)
TEL: 078-306-6805・080-1468-8268
【参考】講演一覧 | |
「医療分野における三次元積層造形技術の最新動向」 ・講師:国立研究開発法人 産業技術総合研究所 健康工学研究部門 上級主任研究員 岡崎 義光氏 歯科材料分野、整形外科分野を中心に新たな製品開発に有用となる三次元積層造形技術の特徴、三次元積層造形材の力学特性、三次元積層造形技術を用いた医療機器開発の臨床的な利点、現状、今後の課題などについて解説いただきました。 |
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「高い強度と骨置換性を持つ人工骨を 3Dプリンターで造形する研究開発」 ・講師:国立研究開発法人 理化学研究所 光量子工学研究センター 画像情報処理研究チーム チームリーダー 横田 秀夫氏 3Dプリンターを活用して、患者の骨の内部を含む欠損部位の形状を再現した人工骨を製造する手法に関する研究成果についてご紹介いただきました。患者一人一人異なる形状に合わせた、複雑な形状の人工骨造形などを可能とするオーダーメード医療への展開が期待でき、製品化・臨床試験に興味のある企業の募集を行っているとのことです。 |
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「歯科分野における3Dプリンター活用の現状」 ・講師:大阪歯科大学 医療保健学部 口腔工学科講師 樋口 鎮央氏 (和田精密歯研株式会社 顧問) 歯科分野のデジタル化の状況、3Dプリンターの普及状況について具体例を含めてご紹介いただきました。歯科技工分野ではCAD/CAMシステムが無くてはならない設備の一つになっており、樹脂や金属を用いる積層造形システムを用いた最終修復物も使用され始めているとのことです。 |
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「医療業界におけるEOS社の事例」 ・講師:株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ カスタマー&サービス事業本部 アディティブ・マニュファクチャリング事業部 営業部 第2営業課 竹内 典子氏 EOS社(ドイツ)のインダストリアル3Dプリンター装置を用いた、メディカル・デンタル分野の事例と、Additive Manufacturing(AM)導入、活用サポートプログラムについてご紹介いただきました。 |