Loading...

お知らせ

【開催レポート】「スマートシティとその実装に貢献する蓄電池の現状」を開催しました(2019.11.6開催)

2019年11月6日、「ひょうご次世代産業高度化プロジェクト 水素等次世代エネルギー・環境分野参入促進事業」の一環として、第1回セミナー「スマートシティとその実装に貢献する蓄電池の現状」を神戸商工会議所会館で開催し、地元中堅・中小企業、自治体や大学等から多くの皆様にご参加いただきました。



神戸大学客員教授・信時正人様による「スマートシティの社会実装の現状と今後の展望」では、神戸三宮地下街「さんちか」や横浜市での活動を例に、既成市街地における省エネルギー化についてご紹介いただきました。「さんちか」では人流解析とAIを組み合わせ、“人がいる場所に快適な風を運び、不快な外気の流入を止める”をコンセプトに消費エネルギーを大幅に削減しています。横浜市は、電力会社、大手ゼネコン、ハウスメーカ、自動車メーカと一体となり、太陽光パネル、電動車を大量導入し、スマートシティプロジェクトを開始し、現在は社会実装の段階に入っています。また、市民の有志を集い、横浜市風力発電所(ハマウィング)を活用した水素社会実現への取り組みも開始しました。講演後は、スマートシティを自治体が中心となって進める上でのポイントについて質疑応答がなされました。

神戸大学客員教授 信時 正人氏



西村コンサルタント事務所・代表(大阪府商工労働部バッテリー戦略推進センター長)の西村尉辞様による「中堅・中小企業向け蓄電池ビジネスとしてのリチウムイオン電池市場の現状と課題」では、パナソニック(株)やトヨタ自動車(株)系電池メーカで長年従事した講師の経験をもとに、蓄電池の市場規模と将来予測、電動車や系統連系を対象とした蓄電池の現状、蓄電池の技術法規とその策定に関して解説していただき、トヨタ自動車の電動車開発を例に、電動車の普及には3つの電動化コア技術「蓄電池、モータ、パワーコントロールユニット」の発展が必要であり、さらには自動運転技術等と組み合わせた次世代モビリティサービスが重要になると提言されました。また、講師が大阪府で中心となって取り組んでいる中堅・中小企業のビジネス拡大・海外展開の支援、電池関連産業の活発化、オープンイノベーションに向けた取り組みについての紹介がありました。講演後は、参加者と蓄電池の将来性、蓄電池メーカの開発指針等に関する質疑応答がなされました。

西村コンサルタント事務所・代表 西村 尉辞氏



以上のように、実証から実装段階へと進んでいる横浜スマートシティプロジェクトで中心的な役割を担っている信時氏の取り組み、また、西村氏の中堅・中小企業が蓄電池ビジネスを行う上での市場の見通しや安全性に不可欠な技術法規の紹介等、蓄電池関連メーカをはじめとする参加者の皆様にとって非常に有意義なセミナーとなりました。

ページトップへ