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【3/27開催】ドローン(小型無人機)の利活用 レポート

「ドローン(小型無人機)の利活用」講演会を開催しました
 ◆日時:2019年3月27日
 ◆場所:神戸商工会議所会館

 兵庫県の支援のもと、産学官の連携ニーズに効果的に対応するため、NIROを事務局とする「ひょうご産学官連携コーディネーター協議会」を設置し、大学・高専、研究機関、産業支援機関相互の情報交換・ネットワーク構築や、成長性が高い分野を中心とした課題やニーズの抽出とその対応策を協議しています。このような取り組みの一つとして「講演会」の開催があり、様々な分野の専門家をお招きして、その最先端の技術や産業利用の現状、さらに将来への展望などを、お話ししていただいております。


野波 健蔵氏

 今回は、日本ドローンコンソーシアム会長 野波 健蔵様をお招きし、経済産業省の主導の元、「空の産業革命に向けたロードマップ」などを策定するなど、さまざまな分野で産業応用が期待されている「ドローン(小型無人機)」について、ご講演いただきました。

 野波氏は、まだ十分に小型な制御用コンピュータが存在しない1980年頃から、小型無人ヘリの完全自立制御の実現に向けて研究を進めておられた、日本のドローン研究の先駆者です。



 ご講演では、まず、戦前の無線操縦機から近年のマルチロータータイプまでのドローン開発の歴史の紹介がありました。そして、ドローンを構成する推進システムや計測制御システムなどの基本要素と、ドローンが縦横無尽に飛行するための仕組みを分かりやすくご説明いただきました。また、社会インフラの設備点検、測量、人命捜索・救助、運送など、様々な分野での利活用の取り組みをご紹介いただきました。さらには、実運用の上で大きな課題となる「安全性」(落ちない、落ちても安全なドローン)の実現に向けた展望について、最後には、最新の研究開発状況の紹介がありました。


  ドローン開発の黎明期から長年に渡り研究開発に取り組んでこられた野波氏によるご講演は、沢山の写真や動画を交えながら具体的で分かりやすく、将来の「空の産業革命」への期待が大いに高まるものでした。聴講された参加者の皆様からは、「ドローンの開発状況や利活用の範囲の広さがよく理解できた」「とても興味深い内容だったので、もっと色々な話を聞きたい」「この講演を聞き、何らかのドローン産業に関わっていきたいと思った」などのご感想をいただきました。


ドローン講演会 野波氏
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