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理事長ごあいさつ

牧村 実

理事長 牧村 実
Minoru Makimura

新産業創造による地域創成への貢献を目指します

グローバル市場では、アジアを中心に新興国が急速に発展を遂げていますが、一方では、ドイツのインダストリー4.0や、米国のインダストリアル・インターネットなど先進諸国も技術革新を進めており、各国ともそれぞれのスタイルでの経済成長を進めています。我が国では、少子高齢化社会の本格的な到来を前に、地域産業の活性化が盛んに行われておりますが、特に、ものづくり産業に携わる中堅・中小企業の方々の成長・発展が、地域経済活性化の基本と捉え、産学官の総合力による産業振興が、ますます重要になっています。当財団は、これまで震災復興後の産業振興のための基盤づくりや中堅・中小企業の方々への技術支援・事業化支援などを継続的に行って参りましたが、平成29年の設立20周年を機に、地域創生のための創造的産業振興の明確な方向性を打ち出すこととしました。

将来構築すべき先端・成長分野として、「航空機・航空エンジン」、「環境・エネルギー」、「健康・医療」、「ロボット・AI(人工知能)」の4分野を策定し、これらの分野を中心に、大企業のみならず、中堅・中小企業の方々まで発展のすそ野を広げていきたいと考えています。また、これに特色ある「地域産業」を加えるとともに、技術基盤としての「ものづくり技術」及び「IoT」の2分野を実施してまいります。

具体的には、例えば、以下の取り組みを始めています。

  • 「航空機・航空エンジン分野」においては、将来の民間航空機の需要倍増に備え、関西各地に航空機産業を拡大させるための航空機産業クラスターが多数形成されています。これは、航空機産業各社のニーズに対応した最適なサプライチェーンの構築を目指すもので、これら多数のクラスターを大ぐくりにして、本分野への中堅・中小企業の方々の参入を目指す“関西航空機産業プラットフォーム事業"を事務局として推進しています。
  • 「環境・エネルギー分野」において、将来エネルギーとしての水素社会の到来において、どのような産業が必要とされ、新しく生まれ栄えていくのか等、水素関連産業全体の構造調査、いわゆる水素産業構造マップの策定を開始しました。この構造がわかってきますと将来訪れる水素社会において、中堅・中小企業がどのような将来産業を目指せばよいか、どのような参入機会があるか、どのような技術開発をしておくべきかなどがわかってまいります。
  • 「健康・医療」については、“関西健康・医療創生会議"及び“神戸医療産業都市構想"への貢献を視野に、医療と産業を橋渡しするコーディネートを行い、中堅・中小企業の方々の医療機器開発等を強力に支援していく計画です。
  • 「ロボット・AI」、「ものづくり技術」及び「IoT」といった分野では、ドイツのフラウンフォーファー研究機構が行うインダストリー4.0による企業支援のしくみに対峙して、ひょうご・神戸版といった産業革新のしくみを検討しています。この分野では、単にそれらの動きに対抗するだけではなく、日本のものづくり力の強みを生かすことや、市場・生産拠点として重要性を増すアジアとの連携を意識して進めることが重要だと考えています。

各分野の育成には、技術開発のみならず十分な事業経験を持ち、事業の出口をしっかり見据えて実施企業の方々と運命を共にする意気込みで取り組む、いわゆる“コーディネーター"の存在が極めて重要だと考えています。また、これらコーディネーターの活動の中で、NIROのステークホルダーであります行政機関、大学・研究機関、賛助会員・地元企業、産業振興機関及び金融機関の方々との多岐にわたる連携が、有機的かつ効果的にシナジーを生むことを目指しています。産学官からなるこのネットワーク型の協力・協調をNIROでは「ネットワーク型コラボレーション」と呼び、強力に推進することとしました。

以上、NIROの新しい取り組みの事例などを述べましたが、これらの他にも、兵庫県知財総合支援窓口、TLOひょうご、金融機関と連携した活動などについても、積極的な支援活動を展開してまいります。職員一同、関係機関の方々と協力、連携して鋭意推進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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